
もしも桃太郎にゾウが仲間になっていたら…?
「もしも童話」は童話のIFストーリーが楽しめる電子書籍配信サービスのコンセプトです。物語の途中で選択肢が表示され、自分の意思でルートを選び、自由に読み進められます。
そして、それらのIFストーリーの文章・画像は生成AIを用いて作成されている点が特徴です。下記のURLより、実際にブラウザ上にてデモをご体験いただけます。
デモはこちら>
また、本作品は2024年に開催されたGMOインターネットグループが主催する第一回「GMO DESIGN AWARD」(https://gmo-design-award.com/)にて、最優秀賞を受賞いたしました。詳細は下記をご覧ください。
「GMO DESIGN AWARD 2024」結果発表!
最優秀賞は童話のIFストーリーを楽しめる「もしも童話」に決定
もしも桃太郎にゾウが仲間になっていたら?童話のIFストーリーが楽しめる書籍配信サービス「もしも童話」 | GMO DESIGN AWARD
「GMO DESIGN AWARD 2024」は、「AI×笑顔と感動の創造」をテーマに掲げ、18歳から29歳の若手クリエイター・デザイナーを対象に、「プロダクトアイデア部門」と「ビジュアル表現部門」の2部門でAIを活用した作品を広く募集するデザインコンテストとなっております。
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Behind the scenes / 制作後記
絵本というテーマ設定
今回のコンペでは生成AIを用いた「笑顔と感動の創造」というテーマ設定があり、まずはサービスを利用するシーンの選定から行いました。新たな技術を取り入れやすく、かつ長期的に利用してもらえる事を考慮すると、新たなシーンを生み出すよりも、既存のシーンの中で生成AIを導入できないかを考え、数ある人々のコミュニケーションの中でも、今回は親と子の間のコミュニケーションに着目しました。
一方で生成AIが実現可能な事を考えた時、与えた設定にそったシナリオを生み出せるだけでなく、情景描写から画像を生み出すこともできるため、それらを組み合わせた絵本の作成に着目しました。
これらの「親と子のコミュニケーション」と「絵本」という要素から、親から子への読み聞かせというシーンを選定し、従来の体験を生成AIによってアップデートし、利用者の笑顔と感動を生み出すことを目標にアイデアの具体化を進めた。
「絵本の読み聞かせ」の効能と課題
今回、利用シーンとして選定した「子供への読み聞かせ」に関しては、既に多くの良い効果が確認されており、具体的には語彙力、理解力、集中力の向上などの子供への良い効果に加えて、読み聞かせ以外の時間での親子のコミュニケーションの増加など、親への良い効果も認められています。その一方で、家庭によっては子供が読み聞かせの間に集中できず途中で辞めてしまう場合も存在するようです。
こういった背景から生成AIによって読み聞かせの体験を向上させることは、子供の読書への集中力を高められると考えました。また子供は、気に入った同じ本を繰り返し読みたがる場合もあるそうで、そういった場合でもストーリーが途中で分岐するため、全く別の本を読むよりも認知的な負荷は低減しつつも、新たな言葉や考え方に触れることができ、語彙力・理解力の向上が期待できると考えました。
クリエイターエコノミーの構築へ
今回はあくまでプロトタイプとしての制作でしたが、正式にサービス化するとなった場合は、配信されている書籍を月額定額で読み放題できる形式での展開を想定してます。
サービス初期段階では、国内外の有名な童話を基に、それらのIFストーリーを運営者側で制作/公開し、サービスを開始します。その後は、外部のクリエイターへ専用の制作ツールを解放し、制作されたものを運営側で承認・公開できる仕組みを構築。加えて、それの閲覧数に応じたクリエイター側への収益の分配できる仕組みを作ることで、読者だけでなくクリエイターも巻き込んだ経済圏の構築を考えています。
アイデアの実現への課題
絵本を成立させるには、物語全体を通して絵柄と設定が一貫されている必要がありますが、絵柄の一貫性に関しては、生成時にリファレンスとなる絵のテイストとキャラクターの画像をそれぞれ指定する必要があります。
また、画像生成に関しては、画像生成AIのモデルは複数存在しますが、コンテンツの権利者に許諾をとらずに学習データとして使用してしまっている場合もあるので、adobe fireflyやGenerightをはじめとした、それらの権利問題をクリアにした学習モデルを用いて生成する必要があります。
加えて物語の設定の一貫性に関しても、そのページまでの情景や状況をコンテキストとして保持しておき、画像生成時に条件とそれらの情報を添付する必要があると考えています。
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